「ながら運転」の罰則強化は今年、12月スタート!?

2019/07/23

法案は6月に国会を通過済み! 反則金アップ率がいつのまにか3倍に!

 昨年、暮に、警察庁によって、いわゆる「ながら運転」に関する「改正道路交通法試案」が公開され、その後、募集されたパブリックコメントの検討を経て大幅に修正が加えられた上で、国会に提出された「改正道路交通法案」。この5月に国会で可決され、すでに6月に公布されていることをご存じだろうか?

 これを受けて、警察庁はこの7月に再度、修正された「改正道路交通法試案」を公開すると同時に、2回目となるパブリックコメントの募集を行っている。 
 その試案の内容だが、当初の「試案段階」での厳罰化の中身は、「反則金を従来の5倍」「危険を生じさせた場合は反則行為(青切符)の適用を外し、免許を停止し罰金を科す」というものだったが、反則金に関してはかなりの下方修正が加えられている。おおよそ3倍、つまり、当初案の3/5ということになる。

 年頭のパブリックコメント(国民の意見)の影響を受けたのかどうかは定かではないが、まさに話3/5。それでも、運転中にスマホを持っているだけで25km/h~30km/h未満のスピード違反と同等の反則金をとられ、さらに従来の3倍の基礎点数がつくと言うことを考えれば、十分、厳罰化と言えるのかも。

 確かに、それが原因で交通に危険を生じさせた場合の罰則強化策は原案通りであり、もはや青切符では済まないという意識を埋め込ませることが抑止力につながるという意味では、今回の改正法は歓迎すべきことなのかもしれない。

 2回目のパブリックコメントを経て、さらに修正が加えられる可能性はあるが、とにかく、警察庁はこの冬、12/1からの施行を目指している。考え方によっては流れに乗った些細なスピード超過に比べれば、「ながら運転」の危険性は遙かに高い。ぜひ、これを機に、認識を新たにして欲しい。

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