「あおり運転」の一斉取り締まりで、1300人が検挙!

2018/06/12

「軽微な違反=あおり運転予備軍」とは?

 6/1~7、全国の高速道路で、あおり運転の一斉取り締まりが実施された。その結果、朝日新聞によればだが、なんと1,300人あまりのドライバーが「あおり運転」で検挙されたというのだ。それも内1,088人は車間距離保持義務違反で切符を切られた、とか。

 えっ? いつのまに「車間距離不保持=あおり運転」になっちゃったんだろ、と不思議に思っていたら、今年1月に警察庁が各都道府県に送付した「あおり運転等の悪質・危険な運転に対する厳正な対処について」という通達に次のような一文が。

「また、悪質・危険な運転を未然に防止するため、車間距離不保持、進路変更禁止違反、急ブレーキ禁止違反等の道路交通法違反について、積極的な交通指導取締りを推進すること」

 なーんだ。用は「未然に防ぐ」ことを目的に、普段は見逃されやすい軽微な違反に目くじらを立てたということだ。中には、まぢに悪質なケースもあったんだろうけど、ほとんどが、「あおり運転につながる可能性の大きい軽違反」を問われたに違いない。交通取り締りの本来の目的である「危険な事故や違反を未然に防ぎ、交通の円滑を図る」という意味では、適正な取り締まりであるとも言えるが、逆に、過剰な取り締まりは却って事故を誘発する恐れもあるということを、ぜひ、警察の皆さんには認識して欲しいですね。魔女狩りになったらそれこそ大変です。