氾濫する交通取り締まり系記事のガセ情報に騙されるな!

2019/11/15

Nシステムはオービスじゃありません!

 最近WEBで、カーメディアがアップした交通取締系の記事をよく見かけるが、特にオービス関係の記事の中には「よくもまぁ、こんなでたらめが書けるものだ」と、感心してしまうくらいのガセ情報が垂れ流されている。

 1番多いのが、Nシステム(自動車ナンバー自動読取装置)の写真を載せて、堂々と「オービス」と言い切ってるケース。確かに、Nシステムとオービスの一種、LHシステムはよく似ているが、我々からすれば、素人ならまだしも、専門性の高いオービス関連の記事を書くにあたって、Nシステムとオービスの区別がつかないようでは、書く資格がないといっても過言じゃない。

 さらに、Hシステムの写真を載せて「レーザー式オービス」に関して解説したり、挙句の果てには「Hシステムオービス」「LHシステムオービス」「オービス探知機」などというネーミングもわけがわからないことこの上ない。しかもところどころ日本語になっていないところも見受けられる。そんなの記事の正確性以前の問題だ。情報の信頼性に重きを置く当情報局としては、「知らないなら書かないで欲しい」と切に願うばかりだ。

参考例:https://car-me.jp/articles/13190

 そして、この記事もそうだ。「どのオービスが最強?」というタイトルをつけていきなり登場するのはNシステムの写真。さらに、「Nシステムは速度は測れない」と言っているが、動画を撮っている以上、測れないわけはない。最近のNシステムはナンバーだけではなくドライバーの顔写真も撮影している。現状では速度取締には使われてはいないが、将来的にスピード違反をも取り締まる可能性がないわけではないのだ。

参考例:https://motorz.jp/feature/95102/

 というわけで、他にも「Hシステムをループコイル式」と言ったり「レーザー式オービスは従来と違う周波数のレーダーで速度を測る」とか、不勉強にもほどがある例がいっぱい。今回はこの辺でとどめておくが、いくらネットは玉石混交とはいえ、特に交通取締系の記事は、ともすれば一般のドライバーに不利益を与える可能性がある。各メディアには、それをもう1度、自覚して、生半可な知識で聞いたままを伝えるのではなく、きっちり裏を取ったうえで、ぜひ、正確な記事を書いて欲しいものです。

読んでためになる、最新交通取締情報は、こちら!
//hoodridez.jp/ryougoku-torishimari

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//hoodridez.jp/crackdown/orbis

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//hoodridez.jp/ryougoku-torishimari/kadou-point-guide